って訳(どういう訳?)で………サラバッ!!


急いで手紙の束を掴んでフェンスに手をかけた。


屋上から飛び降ります☆


っつっても死ぬ訳じゃなくてちゃんと着地できるんで。


飛び降りる間際に見たのは狼龍のメンバー(幹部から上)だった。




「っと…」


見事綺麗に着地したあたしはヤバいな…と思った。


姜希、萩斗、拓真、充、煉弥…むっちゃ驚いた顔してたし………。


こりゃ今日は帰れないな。


てか色々聞かれるの面倒…。




旧校舎裏庭。


あたしがただいまいる場所。


さっきからメールやら電話やらで鳴り止まない携帯を放置して封筒の束に入ってる紙を一枚ずつ丁寧に見ていく。


"好き"とか"付き合って下さい"とかそんな内容ばかり。


しかもご丁寧に自分の名前と族名、しかも族の役職?まで書いている。


あたしにどうしろって話。


深いため息をつくと携帯を手に取った。


鳴り止まない携帯の電源を切り、ブレザーのポッケに閉まった。




勝手に早退してスカートのポッケから取り出した"もう一人"のあたし用の携帯。


ある人に電話をかけたのだった。





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