とか思いながらも残っている人の中からある人の姿を探す。


んー………？


キョロキョロしすぎていたのか近くの男子に話し掛けられた。


「挙動不審。　あ、充なら………放送の入らない屋上にいると思うけど？」


挙動不審って…そんなこと言われたくなかったよ………。


しかも何故に充の居場所を知ってるんだ？


あ、あと何故呼び捨て？


その疑問もすぐに晴れることとなった。




「結構分かりやすいな？　充の居場所知ってんのは小さい頃からの付き合い。　あと呼び捨ては………タイのライン見れば分かるだろ？」


ほぁー…なるほど。


小さい頃からの付き合いかぁ。


タイのライン、ねぇ？


そういえばこの学校、タイのラインで学年分けされてるって前聞いたことあったな。


まぁ学年分けされてても族の上下関係上、学年ってあんまり意味ないんだよね。


しかもタイをしてる人自体少ないし。


ふとその人の首もとに目を向けるとタイをしていることが判明。


珍しいなー…と思いながらラインを見てみると黒と白の二色。


ぉ、三年で族の幹部以上か。





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