そう思うことは我が儘なのかな?


でも…それでも充の全てを知りたいんだ。




───…そんな中、あたしの気持ちを試すかのような出来事が起こった。




11月上旬。


イベントなどが終わって寒くなってきた今日この頃。


休日、ということであたしは街にウィンドウショッピングに出かけていた。


いいものはないかな?と思いながら店を見て回っているとふいに見慣れた人影が。


だけどいつもと違ったのは隣に可愛らしい女の子がいること。


モデル並に可愛くて、背が低くて、誰がどう見てもお似合いのカップルといった感じ。


腕を組んでいて、可愛らしい女の子に笑顔を見せている…あたしの愛しの人・充。




チクン…どころかズキン…と胸が痛んだ。


いつもは男勝りなあたしにもこんな感情があるんだってことを改めて感じた。




ねぇ…充はその子のことが好きなの?


あたしはただの遊びだったの?


あたしに言ってくれた言葉全てが嘘だったの…?


そんなどす黒い感情があたしの中を渦巻く。


こんな感情…知りたくなかった。





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