文化祭が終わってさぁ帰るか!!…という時。


何か忘れてるよな?と思いながらも鞄を持ち上げて教室のドアに手をかけた。


あたしがまだ開けてないのに自動で開いた。


………はい?


え…いつから自動ドアになったんですか?


とちんぷんかんぷんなことを考えていた。




「…あれ? オレが言ったこと…覚えてないの?」


………この声。


充、ですよね………。


み、充が言ったこと………。


えーっと…えーっと…えーっと………




「ぁああ!?」


この声に教室内にいたみんなが驚いた。


だがそんなのお構いナシにあたしには冷や汗が流れる。


や…ヤバい…。


"覚えとけよ?"って言われたんだった…。


絶対ヤバいよね?


と脳内で自問自答?をしていた。




「思い出したんだ? なら帰って存分に楽しもうね?」


耳元で悪魔のような言葉、妖しい声が聞こえた。


あぁ…今宵、あたしはどうなるのだろう?


誰の言葉も耳に入らないほどそのことばかりを考えていた。


あたしの運命は如何に?





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