萌架がいなくなった後の日本では───…


放課後、いきなりの臨時集会。


かなり大事な話だというのでみんな出た。


理事長が出てきて


「紗瞳 萌架さんは今日付けで自主退学しました」


と言った。


場の空気が止まったかのように誰も微動だにしなかった。


みんな、理事長が言った言葉を理解できていなかったのだ。




ようやく理解ができた狼龍は走ってどこかに行った。




「おい、藍!! 総長は………いるか?」


着いた先はWhite roseの倉庫。


だけどそこで見たものは…みんなの泣き崩れている姿。


奥から藍、昶、亜実、杷月が出てきたが…みんな目が赤く充血していた。


「アゲハは…萌架は…いない。 White roseをオレに任すと…ごめんなさいとの手紙と特攻服を残してどこかに行った」


その言葉で愕然となった。


煉弥は『もしや』と思い、走って自宅へ向かった。




萌架の部屋を開けたが…前見た時より少し物が減っているくらいでパッと見、変わりはしない。


リビングへ行くとテーブルの上にのった、一つの女の子らしい封筒が。





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