てかやっぱり笥箕は前と変わりないんだよね。


むしろ甘え度がアップしたような…。


まぁ可愛らしいから許されることなんだけど。


…なんて思ってたら笥箕と藍は言い争いをしているではないか。


わざわざ門の前で…しかも授業中の上に馬鹿でかい声で言い争いとか…正直言って側にいるあたしが恥ずかしい………。


チラッと見てみると終わりそうにない言い争い。




一喝して二人の言い争いを止め、藍は自分の学校に…笥箕はお説教のため中庭に連れてきた。


「さぁて…笥箕?」


ニコニコしながら問い掛けると恐ろしいものを見たかのように一歩ずつ後ろに下がる笥箕。


「…なんで後ずさりしてるの?」


もう一度問い掛ければピタリと止まった。


「………まぁいいや。 授業中に馬鹿でかい声で言い争いをしないこと。 それくらいは覚えて」


あたしがそう言うとコクンと頷いた笥箕。


それを見て笑顔になった。


「反省してるようだからここまで!! 同じことは繰り返さないようにね?」


と言えば可愛らしい笑顔を見せ、あたしに抱き着いてきた笥箕。


…可愛い。





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