やだ…こんなのやだ…。 震えがカタカタと増して行き私はいつの間にか立っている事が出来ずにぺたんとその場に座り込んでしまった。 コンビニの中は他の客達の叫び声が一斉に響いた。 「…甘いな」 翔ちゃんは包丁を振り回している強盗犯の動きに合わせて構えると、隙をついて殴りかかった。 バキッと鈍い音と共に強盗犯は後ろへふらつくも体勢を整え翔ちゃんを突き刺そうと包丁を握ったまま翔ちゃんへ突進した…。