「…また逆ナン?」 「だろうな」 「だろうなって…もぅ、翔ちゃんがカッコ良すぎるからいけないんだよ」 「フッ。なんだそれ。心配するな、お前以外興味ねぇから」 「あたり前だよ。興味あったら、びっくりなんだからねっ」 私、今日は何回口元尖らせてるんだろうか…。 本当、まいっちゃうよ。 「腹減ったな。飯食いに行くか」 「うん」 車に乗ると、翔ちゃんはさっき貰った紙切れを車内のごみ箱へ捨てた。 漸く私の気持ちが落ち着いてきた。 これからはずっと二人っきりだから、声をかけられる心配ないもんね。