「過去に色々して来た俺が悪い。自業自得だ。紗耶は気にする事ねぇよ」 「…っ…翔ちゃんっ…」 「簡単に信用してもらえるなんざ、思ってねぇからな」 翔ちゃん、どうしてこんな私の事呆れたりしないの? どうしてこんなに優しいんだろう。 「最近まともに家にいなかったしな。やぼ様があってな」 翔ちゃんは信号待ちで、キーケースを取り出し私に差し出す。 …鍵?