濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-



「悪い。2時間弱程、出て来る。何かあったら携帯を鳴らしてくれ」


「はい。わかりました。彼女は、竜崎さんの知り合いなんですね。最初疑ってしまいました」


「知り合いと言うよりは、婚約者になるな。なるべくすぐ戻るから宜しく」




翔ちゃん私の事、婚約者だって言ってくれた…。


なのに私は…こんな事して…何してるんだろう…。


やだ…もうなんか…泣きたい。


自分が情けな過ぎて…泣きたいよ…。