濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-



「は、はいこれ。じゃあお仕事頑張ってね。急に来ちゃってごめんね」


「紗耶。送るからちょっと待ってろ」


「え?い、いいよ。まだ終電あるし大丈夫だから」


「いいから、待ってろ」




翔ちゃんはサンドイッチの入った紙袋を受け取るとロビーから去って行ってしまった。


送るって、翔ちゃん夜勤でしかもお仕事中なのに大丈夫なのかな…。


暫くして翔ちゃんはまたロビーに戻って来るとカウンターにいる警察官と話しをしてる。