濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-



「紗耶。お前は寝れたのか?昨夜は、寝てないんじゃねぇか?」


「ううん。私は寝たよ」


「…心配だったよな。ごめんな。心配かけて」


「何言ってるの翔ちゃん。私なら大丈夫だよ。翔ちゃんは強いんだもん。そんなに心配してないよ」


「…そうか。お前をこうしてると、すげぇ癒される。お前が傍に居てくれるだけで、俺の力の源になる」


「…翔ちゃん」




翔ちゃんは私の事をそんな風に思ってくれてるんだ。


凄く嬉しい。