涙で視界が歪んで最初の一歩が中々踏み出せなくて…。 皆に祝福して貰える事が、こんなにも素敵で温かい事だったなんて…初めて知った。 隣ではお母さんも泣いていて…チャペル内ではママが泣いていて。 とても…感動的で…。 「新婦様。どうぞ前へ」 「…は、はい」 愛する翔ちゃんへと視線を向けると、翔ちゃんは微笑み見守ってくれてる。 私はゆっくり一歩を踏み出し、ゆっくり翔ちゃんへと向かって歩いた。