濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-



「…これが今翔矢が命を懸けてしてる仕事だ。紗耶…受け入れられるか?」


「私…凄く怖かったけど…でも翔ちゃんが命をかけてこんなにも頑張ってる事…初めて深く知る事が出来て…嬉しかった」


「…そうか」


「私、受け入れられる。翔ちゃんの事、心から応援出来るよ」


「ああ。紗耶の事だから、そう言ってくれると思ってた。だから連れて来たんだ」




パパは私へと視線を向けてはにこやかに微笑んでくれた。