銃撃戦はヒートアップし、モニターには犯人が倒れた瞬間隊員達が銃を構えたまま犯人へ近付き確保した様子が映し出されていた。 さっき言ってた負傷した人は…大丈夫なのだろうか…。 『犯人全員確保』 司令部では、一斉に皆が立ち上がり拍手が沸き上がる。 よかった…本当によかった…。 私は安堵した事もあり、その場へペタンと座り込んでしまった。 本当によかった…。 「紗耶。よく頑張ったな」 「パパ…怖かったよ…凄く…怖かった…」 パパは手を差し出し起き上がらせてくれた。