濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-



―――ドクンドクンドクン―――




紗耶の鼓動が聞こえる。


紗耶が生きてる証。


それにすげぇ温かい。




「…紗耶…俺…」


「…翔ちゃん…これからも頑張ってね。私、誰よりも1番近くで見守ってるから」


「…紗耶……ああ、わかった」




今の仕事辞めようかどうか悩んでたが…今の紗耶の言葉で決心した。


紗耶…お前が応援してくれるなら俺は、頑張れる。


頑張るな。