濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-



「落ち着いたら結婚式に向けて話しを進めて行こうな」


「うん。楽しみだね」


「ああ。そうだな」


「翔ちゃん。私、お腹空いたよ。ご飯食べよう?」


「ああ、そうだな」




紗耶を膝から下ろしリビングへと入ると、テーブルの上にはパスタが並べられていた。


紗耶が作ってくれたのか。




「いただきます」


「いただきまーす」




パスタを一口食べると、いつもの紗耶の味に胸が熱くなった。