「なんかねぇ…外人の犯人が私に向かって怒鳴り散らしてたんだよ。あの時はもう死ぬかと思った…」 「…怖かったよな」 「翔ちゃんは本当…凄い仕事してるんだなって思った。翔ちゃんかっこよかったよ」 「…そうか」 紗耶を抱きしめたまま、頭を撫でながら温もりを感じる。 よく…生きてくれたな。 本当、よく頑張ったな。 「紗耶。愛してる」 「私も愛してるよ。またこうして、翔ちゃんと触れ合えて…本当に嬉しい」 紗耶は俺の肩へスリスリと頬を擦り寄せながら、そう呟いた。