「…紗耶…俺がわかるのか?」 「え?翔ちゃんおかしな事言うんだね。わかるに決まってるよ。私の大好きな翔ちゃんでしょ?」 「……紗耶」 俺は紗耶の手を引き抱き寄せ力いっぱい強く抱きしめた。 記憶が、戻ったんだな。 「翔ちゃっ…く、苦しいよ」 「…悪い悪い」 「さっきからなんか変だよ?何か嫌な夢でも見たの?」 「…まあな」 昨日のぶっちゃけた話しが効いたのか…それとも抱きしめた事がよかったのか…。