―――――― ―――― ―― 退院の日。 翔矢さんがお昼に車で病院まで迎えに来てくれて、自宅へと帰るんだけど…。 どうしてだろう…凄く緊張するの…。 正直不安でたまらない…。 病院に慣れたからかな…。 「紗耶、帰るか」 「…うん」 「荷物、持ってやるよ」 「…あ、ありがとう」 翔矢さんの指先が触れた瞬間、思わず手を引っ込めちゃった…。 お、怒ったかな…。