「…紗耶」




俺はただただ紗耶の額を撫でて、見守ってやる事しか出来なかった。


暫くすると、鎮痛剤が効いて来たのか紗耶の表情が穏やかになる。




「…大丈夫じゃねぇよな…よく頑張ったな…よく頑張った」


「……れ…」


「ん?どうした?」


「……だ…れ…?」




紗耶は不思議そうな顔をして、俺をじっと見つめると衝撃的な事を口にした…。


誰って…どういう事だ…?