次の日の朝。 紗耶のベッドの周りを、医者や看護師がバタバタと歩き回ってる。 まさか…紗耶…。 「もう、意識が戻りそうなので中へどうぞ」 「…紗耶」 看護師に呼ばれ中へ入ると、俺は紗耶の頬に触れ名前を呼んだ。 紗耶…温かい…。 生きてる証に思わず涙しそうになった。 「……ん…っ……」 「紗耶…大丈夫か?紗耶」 紗耶はゆっくり目を覚まし、痛みに襲われてるのか顔を歪ませ苦しそうにしている。 …痛いよな。 …できる事ならば…変わってやりてぇ。