「ああ。朱里と式をした場所だが…」 「やっぱりな。紗耶はここで挙式がしたいらしい。親父達と同じがいいんだな…」 「紗耶らしいな」 「ああ。意識が戻ったら…話しを進めるか。親父ありがとうな。後は俺一人で平気だ」 「そうか。何かあったら遠慮なく連絡してくれ。紗耶は大事な家族なんだからな」 「ありがとな」 親父は病院を去って行くと、俺は椅子に腰をかけ紗耶の様子を見守った。