紗耶の母親が駆け付けて来て少しして、手術室から医者が出て来た。 俺の心拍数が上昇する。 「紗耶は…?」 「手術は成功しました。幸い、銃弾が着ていたワンピースのベルトの金具を先に貫通してた為、内臓への貫通はしていませんでした」 「……紗耶…よかった…」 「ただ、まだ油断は禁物です。後は本人の生命力次第です」 「…そうですか」 手術室から紗耶が出て来て、その顔を見た時、ホッとした。 ここへ来る前よりも、顔色がよくなってたからな。