濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-

「翔ちゃん？しないの？」


「ああ。今日はこれで十分だ」


「…翔ちゃん」


「暖かいだろ。裸で抱き合ってるのと、変わんねぇな」


「…ごめんね」


「謝るな。お前が悪い訳じゃねぇだろ。それに、今日は特別な。明日は知らねぇからな」


「…うん。心の準備しとくね」




翔ちゃんは本当に優しい。


いつも私を安心させてくれて、落ち着かせてくれるんだもん。


翔ちゃんは凄いな。