「いいなぁ。パパとママはずっとラブラブで。私もそんな風になりたいな」 「大丈夫よ紗耶。翔矢の性格は慎矢さんにそっくりだから、心配ないわ」 ママは小さく笑いながらそう言っては、小さな紙袋を私へ差し出してくれた。 「なぁに、これ」 「デートのお土産よ。紗耶へプレゼント」 「え…あ、ありがとう」 私は紙袋から小さな箱を取り出し、中を見てみた。 中を開くとそこには、ブランド物のメイクセットが入っていた。