濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-



いつ見てもパパとママは仲良しで、私、二人に憧れてるんだ。




「そう言えば、パパママ今日はどうしたの?」


「この近くでデートしててね、その帰りに寄ろうと思ったのよ」


「何がデートだ。歳考えろ」


「あら、いくつになっても私だって、デートはしたいわ?」


「ママ…その気持ちわかるっ!!私もそう思うもんっ」


「でしょでしょ?!」




翔ちゃんは呆れて物が言えないのか、キッチンへ飲み物を用意しに行った。