濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-



「翔ちゃん、ねぇ私も手伝わせて。せっかくの休みなのに、なんか悪いよ」


「それはお前もだろ。なら、フライパンに油を引いて熱してくれるか?」


「うん。わかった」




翔ちゃんとこうしてキッチンに立ってると、新婚さんみたいだね。


ってまだ気が早いかな。




「翔ちゃんいつから料理する様になったの?」


「一人暮らし始めてからだな」


「そっか。料理できる男の人ってカッコイイよね」


「まあ、簡単なものしか作れねぇけどな」




私、翔ちゃんの料理してる姿見るの好きだよ。


てか翔ちゃんを観察するのが好き。