濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-



何度も何度も深いキスを交わしながらトサッとベッドへ押し倒される。


もう私は既に翔ちゃんの行動について行けなくなりどうしていいかわからなくなる。


照れ臭い事もあり、そっと目を閉じた瞬間過去の記憶がフラッシュバックした…。




「紗耶。目を開けて俺を見ろ」


「…う、うん」


「…怖いか?」




翔ちゃんは私の心情を察知したのか、覆いかぶさったまま私を見下ろし頬に触れた。