左耳のピアス




「ちょっと萌香。」


私は机の上でふさっている萌香の背中をたたいた。



「なあに?こんないいお昼寝日和に。」



のんきなことをいいながらゆっくり起き上がり背伸びをする萌香…



「ねぇ、桓哉陵って知ってる?」



「な~んだ。そんなことね。知ってるも何もこの学園で知らない人はいないんじゃない?」



…じゃあ、私はどうなるのよ…



固まった私をみて萌香は



「あ~1人だけいたのかぁ。ここに。」