心の中の宝物



――がら


「きりーつ。礼。」

いつのまにか決められていた委員長が号令をかける。


『おはようございまーす。』

「おはようございます。」


着席する。



すると先生が私に気付いた。

「あ!夢梨さんよく来ましたね。」


私は少しドキッとした。

私の心があの家族が一つになった日から変。

どうしちゃったんだろう私・・・



「はい。迷惑かけてすいません。」

私は冷静を保って言う。


「いいえ。大丈夫です。でも後で職員室に来る事。わかりましたか?」


私は小さくうなずいた。



先生、なんか様になってるし・・・


私は笑いそうになる。



でもその暖かい心は次の瞬間に変わった。