心の中の宝物

亜美は私の膝に手を置き真っ直ぐ私の方を見た。


恥ずかしくて私は下を向く。


「よくわからないけどさ、桜はその子に嫌な自分を見せたくないんじゃないかな?その子に少し憧れを持ってるからとかさ。だから言いたくないんじゃないの?
あ~もう!わかんない。」


亜美は自分の髪をぐちゃぐちゃにする。


「てかさ、悩みって無理して話すものでもなくない?親友っていったって何でも話し合うのが親友でもないし。一緒にいて楽しかったり笑えたりそういうのも親友だよ。」


真剣に考えてくれる亜美に私は涙が出た。


「もう!桜は泣き虫なんだからー」

「あ、亜美~あり・・・が・・・とう。」


「行くよ。」


「あっ待ってー!!!」

私たちは亜美の家を出た。


亜美という何でも話せる友達


いや・・・


親友が出来て嬉しい♪