「襲ってやってもよかったんだけど」



男の声が部屋中に響いた。







「生憎俺は弱っている女の人に手をだす趣味はないからね」



ニヤリと笑った男は、こっちに近づいてくる。





いつからいたんだろうか。



全然気づかなかった。





てか・・・誰?



近づいてくる男に不審感を抱きながら後ずさりをすると、男はまた変な笑みを浮かべた。