黒の世界


「いつもそんなこと気にしてなかったですよね?」



「あたしは口に出してないだけよ。本当は暇で暇でしょうがないんだから。それに、この娘おとなしそうだし」



「・・・確かに」




「あたしがうるさい娘連れてきたら嫌でしょ?黒龍ってだけで態度変える奴ら、あたしも嫌いだから」



「黒龍・・・?」




私が首をかしげると、忍さんが



「ほら、ね?こういう何も知らないような天然なとこ可愛いでしょ?」



と笑う。



更に首を傾げると、



「黒龍ってのは・・・まぁ、今頃じゃ古い族だね」



と秀が説明してくれてた。