黒の世界


固まる私の手を引いて、忍さんは堂々と男達の中へ入って行く。



なんだよ、ここ・・・




「忍さん、久しぶりです」



「そうね。えっと・・・ソウキ達は?」



「二階にいると思います」



「わかった。ありがとう」



不良さん方は次々と忍さんに頭を下げるなり、私を好奇な目で見る。







「大丈夫、怖がらなくて」



忍さんはそう言ってくれるけど、さすがにきつい・・・