ケータイには何十件もの着信が来ていた。 皆の表情からも、本当に私を心配してくれてたのがわかる。 「ゴウの野郎…鬼神はいつか必ずブッ潰す!」 昔の仲間をどういう思いで奏はそう行ったのだろうか。 …あくまでも、昔だけど。 「どうやって逃げて来たの?」 秀が私に聞く。 「夢羅っていう…同じ学校の人が逃がしてくれたの」 「そいつは鬼神なのか?」