「……っ」


微かに遠くに街の明かりが見えた。


もうすぐで…


ただ、がむしゃらだった。




“black”


夢羅の言う通り確かにその名前のバーがあった。



「いらっしゃいま…って、ソウキの女か」



オーナーらしき男が私を見てそう言った。


何故だかわからないけど、私の事もソウキの事も知っている…