黒の世界


「迷う事もなかったな。俺はこの道を選んだ。今じゃあいつと対等だ」


「…可哀相」


「…あ?」


「可哀相だと思う。そういう考え方しかできないあんたは!」


「…ウゼぇ」



「ソウキと対等なんて…あんたには一生無理だね」



「……」


男は刃物を取り出し、その鋭い刃先を舐め上げた。


…腐っている。