「奏、どうしたの?」



「だから、どうもしてませんって」



「何で敬語なのよ」



「敬語じゃダメなんですか?」


明らかにおかしい…


困った視線を秀に向けると、



「ナナちゃんがソウキの彼女になっちゃったからじゃない?」

と、意味不明な事を言う。



「何で私がソウキの彼女になったって…」



「…あぁ。ここと隣の部屋の壁は薄いからね。二人の会話たまに聞こえてるから」