コンビニを出ると、ちょっとガラの悪い不良の集団がそこに溜まっていた。 思わず奏の服の裾を掴んで後ろに隠れると、 「…怖いのか?」 それに気づいた奏が小声で言う。 「…大丈夫だ」 その横を通り過ぎようとした時、 「…どうも、奏さん」 一人の男が奏に頭を下げて声をかけた。