「ナーナ」



「……」



「ナーナちゃん」



「やめてよ!奏がちゃん付けなんて気持ち悪い」



「お前が無視するからだろ!」


「だって奏が昨日私の線香花火をわざと落としたから!」


口を尖らせると、



「お前…子供みたいな事言ってんじゃねぇぞ?」



奏が呆れたような顔をする。