そう言われて倉庫の外に連れて来られると、



「ナナ、早く」



ソウキと奏もそこにいた。



「何?何するの?」



「そりゃあ夏と言えば…花火だろ」



奏がライターを取り出し、一本のロウソクに火をつけた。



暗闇に火がユラユラと揺れる。