「この前カラオケ行ってきた〜。
竜也、歌上手かったんだよ〜。」
みほが楽しそうに話してくれる。
毎日みほのノロケ話に
付き合わされてるのは
私、高路ちあき。
みほとは高校に入って
仲良くなった。今では親友。
入学式の日。
一人だけみんなの視線を
集める女の子がいた。
そう、それが小林みほ。
「あの子可愛くね?」
「俺タイプかも〜」
そんな話しも聞こえてきた。
あたしとみほが仲良くなったのは…
入学して半年くらい
経ったある日―――――――
教室の後ろに掲示されたのは
先日行われた
校内作文発表会の写真。
その中に、あたしの
好きな先輩が写ってた。
写メ撮りたい…
でも今はみんながいるからムリ。
そぉ思っていたとき…
「ちょっとごめんね〜。」
そう言って携帯を写真に向け
堂々と撮ってる子がいた。
これが、みほだったよね。
あの子になら…
先輩の写真頼めるかもしれない。
思い切って聞いてみることにした。