10月初め、11月にある学校祭の準備も本格的に始まった。


「奏ー!今日は夜七時から集まりだからね。ちゃんとおいでよ(笑)」


笑いながら、一緒に役員をやっている、葉菜がいう。

「うん、じゃあ、七時前位にロビーにいるね! じゃあまた後でね」。


そう言って奏は一度家に帰った。


間に合うように、家を出た。


メンバーが集まり、話し合いが始まる。
話し合いも盛り上がっていた中、奏のケータイが鳴った。


「ちょっとごめん、電話してくるね。」



「もしもし、萌どうした?」

「奏ちゃん、おばあちゃんが死んだ… 」



泣いている萌の声を聞きながら、何を言っていいかわからず、明日帰るからとしかいえなかった。


みんなの所に戻った奏の顔をみた皆は、


「奏どうした?」