余計なお世話…… と言ったものの、ゴツゴツした石ばっかり。 正直支えが欲しかった。 「ったく…ほら」 「ちょっ…ちょっと!手ぇ離せよ!」 「一人じゃ危なっかしい」 私の気持ちに気付いたのか、和弥に手を繋がれて、細く暗い道…とは呼べない道を進んで行った。 「着いた。凜…顔、上げてみ?」 「へっ?………っわ…」 足元に集中していた視線を前に向けると、そこには一面に広がる夜景があった。