gangな恋



でも私、自分から喧嘩しかけたことなんて一度もないし……


だいたい、無意味な喧嘩はしたくねーし……




てことは自分達から喧嘩ふっかけて負けたから、今度は人数増やして潰すつもりか………





『上等だ…』




逆恨みもいいとこだけどな―――




『あら、随分と余裕ね…』




リーダーの女は後ろへ下がりながら言う―――


ニヤニヤとむかつく顔をしながら。




『別に余裕ってわけじゃねーよ。ただ……仲間のためなら、あたしは何だってする。……それだけのこと』


『ふんっ…』




そして―――


女の合図で、一斉に殴りかかってきた―――