gangな恋



『凜っ!遅かったじゃん!』


『ごめん、喧嘩売られたからさ』




当時、私達はまだ中学生――


喧嘩はもともと強い方で、“売られた喧嘩は買う”って感じ。




もちろんこの頃から学校では地味な真面目っ子を演じてた―――




『でもチーム名なかったら、名乗れないでしょ』


『確かにねー…一応さっきの奴らには“リン”って名乗っといたけど……チーム名かぁ……』




この時のメンバーはまだ10人程度。


みんなで考えるけど、なかなかチーム名は決まらなかった。