その翌日――― 私は寝坊した。 なぜかというと 「凜、拓海ー!とりあえずこれ食べてっ」 お母さんも寝坊して、起こしてくれる人が誰もいなかったんだ――― もちろん家族全員が朝から大慌て。 「俺もう行く!」 「私も先出るね!お父さんも早く出なよ?」 「おう、気をつけてな」 両親に見送られ、私と拓海は家を飛び出した。 やっべー。 もうホームルームの時間じゃねーかよ! 「凜っ!!」 「…!?か、和弥!?」 呼ばれた方を向くと、なぜか和弥がいた。