「凜さんだーっ!!」
「っ麻衣!?」
麻衣は素早くバックから小さな包みを取り出して、勢いよく俺の部屋から出て行った。
え?
「………」
いや、え?
こんなことってアリなんですか?
「凜さんっ!受け取って下さい!」
「わぁ!麻衣ちゃん、ありがとう!」
何が悲しくて、こんな場面を目撃しなきゃなんねーんだよ。
麻衣……。せめて、俺に一番先に渡してくれてもいいんじゃねーの?
麻衣を送り届けてからも、俺の不機嫌は完全に治まらなかった。
「拓海、なんか拗ねてんのか?」
「……べ・つ・に」
腹いせに姉貴を睨みつけたけど、俺の睨みなんて姉貴には通用しなかった。
むしろ俺が睨まれた。
やっぱり姉貴は、俺にとって最強のライバルかもしれない。
*おわり*

