嫌い…だった。 嫌いだったんだよ、最初は。 『でもっ今は和弥のこと知って…』 いつの間にか惹かれていて。 和弥が好きなんだ。 「…凜?」 「……っ」 トクン、トクンと――― 高まる鼓動を感じながら、私はゆっくりと和弥を見た。 「あの、さ……私…。……私……」 「………」 「…ぃやっ!!!」 ………。 「「……え?」」